底仁屋の御神松の風景

沖縄の風景 はじめ

2011年05月19日 08:30

名護市に行ってきたわけですが....

名護市久志の天仁屋小学校前で、
ひときわ大きな松の木を発見。

底仁屋の御神松(すーなのうかみまーち)と呼ばれ、
名護市文化財に指定されたリュウキュウマツなのだそうです。


底仁屋の御神松のすぐそばには、
短歌が刻まれた石碑もあります。


 底仁屋の御神松 - 現地の看板より引用

この「スーナのウカミマーチ」と呼ばれるリュウキュウマツの大木は、推定樹齢220年~250年。
高さは約10メートル、地上1メートルでの幹の直径は145センチメートル、
幹の周囲は455センチメートルもあります。
四方にバランスよく延びた枝は美しい樹冠をつくり、約200坪の土地をおおいます。
その雄々しい姿に心のよりどころを求めた人々は、
この松をいつしか「御神松(ウカミマーチ)」と呼ぶようになり、
去った太平洋戦争時には戦地へ出兵する若者の無事を願い、
この松の下で見送りました。
また、涼しい木陰は稲を脱穀したり薪を割って束ねたりする仕事場でもあり、
道行く人々には心地よい涼しさを与えてきました。

松風は歴史を語る心持して (まつかぜは れきしをかたる ここちして)
ゆかしき仁を讃え仰ぎつ (ゆかしきひとを たたえあおぎつ)

松の下に建つ碑に刻まれた短歌は、昭和37年(1962年)、
久志村立天仁屋小中学校に校長として赴任した吉田賀盛さんが、
美しい枝を持ち、雄々しく生育している老松の見事さに心を打たれ、
その松を植えたゆかしき人を偲んで詠んだ歌です。
リュウキュウマツは、琉球列島固有樹木でトカラ列島から与那国まで分布し、
防風防潮林や風致林などに植えられ、材は薪炭材となります。

名護市指定文化財(天然記念物) 昭和50年9月3日指定
天仁屋区 名護市教育委員会 平成10年3月


さすが天然記念物に指定されたリュウキュウマツとあって、
近くから見ても見事な枝ぶり。


近くを通りがかった際はご覧あれ。


 底仁屋の御神松の場所はこちら



[沖縄の大木ネタあれこれ]
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