ティンダハナタ、勇気だめしの洞窟として使われたイヌガンとナンタ浜

沖縄の風景 はじめ

2007年07月27日 00:36

与那国島に行ってきたわけですが....

祖納集落から約900メートル、
ティンダハナタに向かう遊歩道にやってきました。

こちらの林道の向こう側に、
祖納集落が一望できる絶景が待っているかも。


ティンダハナタの展望台に向かう遊歩道の途中、
イヌガンとよばれる小さな洞穴を見つけました。


 イヌガン

 大昔、久米島から中山王府への貢納船が出帆した。しかし船は荒天に遭い、与那国島へ漂着した。
一行の中には女一人と雄犬一匹が加わっていて、ある夜から男が一人ひとり犬に噛み殺され、犬と女だけが岩屋で同棲するようになった。
 一方、小浜島の漁夫が荒天に遭い、与那国島へ漂着した。女はこの島に猛犬がいることを知らせ、すぐに島を離れるよう忠告するが、男は女の美貌に惹かれ、逆に犬を退治した。
 二人は夫婦になり七人の子宝に恵まれるが、ふとしたことから犬の殺害を知った女は、ついに犬の死骸を抱いて命を絶った。犬と女が住んでいたところがイヌガンと言われている。

昭和54年3月24日 与那国町民族文化財指定

実はイヌガンの洞穴、
テレビ番組「Dr.コトー診療所」の中で、
「勇気だめしの洞窟」という名前で登場します。

イヌガンの洞穴を通り過ぎ先に進みますが、
まだ祖納集落の絶景は見えてきません。


ティンダハナタの遊歩道を先に進むと、
岩陰から湧き水が流れ出していました。


遊歩道を150メートルほど歩いたところで、
ティンダハナタの展望エリアにたどり着きました。

展望エリアから見える祖納集落は絶景です!


 ティンダハナタ

 字祖納の南西に屏風のようにそそり立つ標高100メートルのティンダバナ(注:現地の看板ではティンダバナとなっています。)は台形状の地形をなしている。眼下には祖納集落の家並が展開し、東にウラブ岳、西には雄大な東シナ海が一望され、天然の展望台になっている。
 展望台近くの岩陰には豊富な湧き水があり、岸壁には八重山の生んだ詩人伊波南哲の詩も刻まれていて、歴史の丘として島人たちの憩いの場所にもなっている。
 ティンダバナに続く南の傾斜面には、与那国島の英雄の一人サンアイ・イソバが出生した古邑サンアイ村が立地し、彼女にまつわる旧跡も多く残されている。彼女は16世紀の末頃に与那国島に君臨した女酋とされる人物であるが、巨体で剛力の持ち主であったと言われ、政治を良くし島人から尊崇を集めたと語り継がれている。

昭和49年5月13日 沖縄県指定名勝

ティンダハナタの岸壁に架かる、琉球詩人、伊波南哲の詩 - YouTube


祖納集落の付近に見える白い砂浜は、
与那国島の民謡で唄われているナンタ浜です。

真っ白い砂浜がきれいですね。



[ティンダハナタ、その他の記事はこちら]
ティンダハナタ、祖納集落が一望できる与那国島の展望台


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