本部町塩川集落のはずれに、日本一長さが短い川(約300メートル)だと言われる
塩川があります。
場所は塩川バス停のすぐそばなのですが、あまり目立っていないので分かりにくいかも知れません。
そんな目立たない塩川なのですが、実は国の天然記念物に指定されています。
塩川 - 現地の看板より引用
この
塩川は海岸線より150メートル余り陸地内部にあって、海面上1.29メートルから1.42メートルの岩間から常時塩水を湧水している世界でも珍しい川で、昭和47年5月15日、国の天然記念物に指定された。
こんな小さな川がなぜ天然記念物なのかというと、塩水が湧き出す川というのが
プエルトリコとこの塩川の世界に2カ所しかないから、なのです。
おまけにこの塩川、なぜ塩水が湧き出しているのか未だに解明されていない、謎の多い川なのです。
敷地の中央部に向かって歩いてみます。目の前に見えるのが、塩水が湧いている上流部にあたります。
前日、雨が降っていたせいか水がかなり濁っています。
ちょっと分かりにくいかも知れませんが、上流部の壁面あたりに目を移すと....
あの岩の割れ目あたりから水が湧いているように思えます。
塩川について - 現地の看板より引用
この塩川の湧出機構については岩塩層説、サイフォン説、地下空洞説などいろいろあるが、確定的なものは未だにない。これまでの調査結果によれば、
1.潮位と水位(湧出量)は比例する。
2.湧出量と塩水濃度は逆比例の関係にある。
3.海水に陸水が混合したもので、岩塩層説は全く否定される。
塩水の湧き出す川が世界に2カ所しかないということも驚きですが、塩川についてはその理由が未だ解明されていないということもまた驚きです。
敷地内はそれ以外、特になにがあるというわけではありませんが、その周辺は綺麗に整備されています。
前日の雨の影響なのか、塩川の水量はかなりのものでした。
湧き出した塩水は、そのまま海に向かって流れていきます。
たった300メートル余りの小さな川ですが、本当に不思議なことでいっぱいです。
塩川の場所はこちら
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