伊良部島、下地島独特の漁法、魚垣(カツ)

沖縄の風景 はじめ

2014年07月11日 12:00

伊良部島に行ってきたわけですが....

伊良部島の観光名所として有名な、
佐和田の浜に行ってきました。

佐和田の浜は「日本の渚百選」にも選ばれた、
遠浅の海岸線に大小様々な岩が並ぶ、
独特な風景の海岸です。


これら多くの岩は明和の大津波の際、
海底から打ち上げられたものと伝えられているのですが、

海岸線をよく見てみると、
やたら規則正しく並ぶ岩の数々....


大津波で海底から打ち上げられたにしては、
やたらと規則正しい。

誰かが何かの理由で並べたのか、
と思っていたら....

近くに説明の看板がありました。


 魚垣(カツ)

 佐和田の浜西方、カタバルイナウ(内海のイノー)に位置する。現在の「魚垣(カツ)」は1850年頃、善平マツによって整備されたと伝えられている。構造は南に向かって左側約300メートル、右側約60メートル、北側から南へ放射状に石が積まれている。放射状の頂点部は出口になっている。高さは海底の地形に合わせて、高いところで1メートル、低いところで50センチメートル程度である。また面積は約3ヘクタールで、石垣は二重構造(二十積)で頑丈にできている。出口は水路の幅が約50センチメートル、長さは3メートルくらいである。
 漁の形態は、佐和田の浜の遠浅をうまく利用したもので、周囲を石で囲み、潮が満ちるときに魚が入り、潮が引くときの出口を一つにして、出口に網を張って採る漁法である。

1979年(昭和54)年5月11日 指定
宮古島市指定有形民俗文化財

規則正しく並ぶ数々の岩は、
佐和田の浜の地形を利用した漁法だったというわけです。


 魚垣(カツ)が見られる場所はだいたいこの辺り


[伊良部島、その他の記事はこちら]
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