宮古島の一般庶民が使用した井戸、ブトゥラガー
宮古島に行ってきたわけですが....
宮古島市は平良港の近くに、
首里王府派遣の在所役人など一部の者のために掘られた、
国の重要文化財にも指定されている、
大和井(やまとがー)と呼ばれる井戸があります。
大和井はその名もスバリ、
大和井と呼ばれる交差点のそばにあります。
大和井の案内板にある階段を下りて、
右方向に進んだ先が大和井なのですが、
階段を下りてすぐ左手に、
洞穴のような大きな穴が見えます。
大人が立ったまま中に入れるほど、
大きく空いた穴の正体は、
宮古島の一般庶民用の井戸として掘られた、
ブトゥラガーなのです。
大和井(ヤマトガー)
大和井は1720年に掘られたものと考えられており、首里王府派遣の在所役人など一部の者のために使用された特殊な洞井として伝承されてきた。南島の人々の暮らしと石工技術の見事さを示す石造遺跡として類例のないものである。
名称の大和という由来は、井戸の構築に携わった者が大和人だったのか、薩摩から派遣された役人が使用した井戸という可能性も有り、興味深い。また、この地域には、大和井のほかに一般庶民が使用した「ブトゥラガー」や牛馬の為に使用した「ウプカー」等も有り、当時の生活様式を知る上で貴重な遺跡群である。
国指定重要文化財・史跡
平成4年12月18日指定
つまり、大和井は一部の役人のための井戸なので、
一般庶民用の井戸としてブトゥラガーがつくられていたのです。
ブトゥラガーは簡素な洞穴という感じで、
今でも水が湧いていました。
身分の違いによって、
使える井戸が決められていたことが興味深いです。
ブトゥラガーの場所はこちら
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首里王府派遣の在番役人が使用した井戸、宮古島の大和井
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