久米島町奥武島の畳石、奥武島の海岸で見られる、国指定天然記念物にも選定された、亀甲石ともよばれる六角状の岩石群

沖縄の風景 はじめ

2018年02月10日 17:00


久米島町に行ってきたわけですが....

久米島の東側に、奥武島(おうじま)とよばれる面積0.6キロ平方メートルほどの小さな島があるのですが、この小さな島に国の天然記念物に指定された「久米島町奥武島の畳石」があります。


 仲里村(現久米島町)の畳石

 仲里村(現久米島町)西奥武島の南西部にひろがる六角状の岩石群。この岩石群は安山岩質のほぼ均一な溶岩がゆっくり冷えて岩石になる時、規則的に割れ目ができたと考えられる六角柱状節理からなる。
 表面は波の浸食を受け、ほぼ平坦であたかも六角(中には五角形もある)の畳を敷き詰めたような景観を示すことから、畳石の名がついている。また、亀の甲のような形をしているところから、亀甲石とも言われている。
 この畳石の範囲は南北50メートル、長さ250メートル位で、畳石の数は約1,000個ほどあると言われているが、砂に隠れて見えない部分もある。このような柱状節理は全国的にも珍しい大規模なものであり、また学術上貴重なものである。

沖縄県指定天然記念物 指定年月日 1967年(昭和42年)4月11日
仲里村(現久米島町)教育委員会 1988年(昭和63年)3月30日


奥武島の畳石はバーデハウス久米島の裏手にある防波堤沿いにあるのですが、遠くから見ると、岩がゴツゴツした普通の海岸にしか見えません。しかし、防波堤を越えて近づいてみると....


海岸沿いの岩が、まるで亀の甲羅のように規則正しい形で並んでいることがわかります。


一個2メートル角ほどの大きさのした六角形の岩(中には五角形などもあるそうです)が、海岸沿いに規則正しく並んでいます。

まるで人為的につくられたかのような畳石ですが、人の手は全く入っておらず、自然の力だけでこのような岩石群が生まれたのだそうです。


奥武島の海岸沿いに長さ約250メートル、幅約50メートルの範囲で並ぶ、奥武島の畳石。

昔は今の倍ほどの規模だったといわれていますが、岩が長年波に打たれて削られてしまうことや、海岸の砂が岩に覆いかぶさり埋まってしまうことなどから、年々わずかではありますが見える範囲が小さくなっているのだそうです。


また、こちらの畳石ですが、横から見ると砂浜から50センチメートルから1メートルほど突き出していることがわかります。

実はこの畳石、岩柱のような形になっており、砂の下数メートルから数十メートルほどまで伸びているのだそうです。砂の下に隠れた部分まで見ることはできませんが、本当に不思議な岩です。


この不思議な岩石群は、安山岩質の溶岩がゆっくり冷えて岩石になる時に割れ目ができる柱状節理と呼ばれる考え方によってできたといわれており、これほどの規模が間近で観測できるのは、世界的にも珍しいのだとか。


安山岩質とか柱状節理とか、実はあまりよく知らないのですが、とにかく世界的にも珍しい岩石群が目の前で見られるということなのですごいですね。しかも、その上を普通に歩いているし.... いいのかな。


私が奥武島の畳石を訪れたのは、ちょうど夕日が沈む時間帯。

太陽がもっと高い時間帯なら、より久米島の海の青さが際立って、もっとインスタ映えしそうな風景が撮影できたのですが....


これは、また久米島においで~、という神様のお告げかも。次回のチャンスに期待ですね。


 奥武島の畳石があるのはこの辺り


[久米島町奥武島の畳石、その他の記事はこちら]
満潮のときに見られる奥武島の畳石
奥武島の子どもたちはその昔、竹馬を使って通学していた
奥武島の畳石とバーデハウス久米島、ハテの浜


「沖縄の風景」いかがでしたか? すべての出愛(出会い)に感謝です。
気に入って頂けましたら、下のボタンをポチッとクリックお願いします!


!function(d,i){if(!d.getElementById(i)){var r=Math.ceil((new Date()*1)*Math.random());var j=d.createElement("script");j.id=i;j.async=true;j.src="https://w.zenback.jp/v1/?base_uri=http%3A//okinawanofukei.ti-da.net/&nsid=142116407738376537%3A%3A142116434045073561&rand="+r;d.body.appendChild(j);}}(document,"zenback-widget-js");

関連記事