トゥージのある風景
例えば南大東島の場合、明治33年に島へ上陸した一団が
開拓を決意したのは、島にある
大池を発見して水の確保に目処がついたからだと言われています。島で生きていくためには、水の確保はそれだけ重要なことでした。
粟国島の場合、今でこそため池や水タンクの整備が進んでいるのですが、元々水の乏しい島であったため、つい最近まで水の確保には本当に苦労したとのことです。
そのため、今も島のあちこちで
トゥージと呼ばれる石で出来た水瓶を見ることが出来ます。
もう飲料用として使われることはないそうですが、今でも農業用として大事にされています。昔は大きなトゥージを持つ家ほどお金持ちとされていたそうです。
まあ、今ではオブジェと化したトゥージもありますが。
殆どのトゥージは島の西海岸にある
凝灰岩をくり抜いて作られているため、表面が白っぽく見えるものが多いそうです。
まあ、このトゥージは表面に何か塗ったのではないか、と思うのですが。
今でも大事にされているトゥージは、粟国島の水の歴史を物語っているかのようです。
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