粟国の塩ができるまで(その1)
これまで粟国島のいろいろな場所を紹介してきましたが、やはりここを外す訳にはいきません。
粟国の塩を生産している、
沖縄海塩研究所の作業所を見学してきました。
作業所は粟国島の北側にあり、島の南側にある集落から少し離れた場所にあります。作業所に近づくと、トレードマークの立体式塩田タワーが見えてきます。
作業所の見学は事務所の方で受け付けています。見学を申し込むとパンフレットと塩のサンプルを頂くことが出来、作業所内を一通り案内してくれます。
初めに案内されたのはトレードマークの立体式塩田タワーです。高さ約10メートルの建物に約16000本の竹をつるし、粟国島近海から汲み上げた海水を何度も循環させて水分を飛ばす作業を行っています。通常、海水に含まれる塩分濃度は約3パーセントと言われているそうですが、このタワー内を一週間ほど循環させて水分を飛ばしていくことで、濃度が7倍(約20パーセント)程に濃縮されたかん水が出来上がるとのことです。
何故、わざわざ塩分濃度の高いかん水を作っているのか聞いたところ、より良いミネラル成分が含まれた塩となること、海水1トン当たりから採取される塩の量が増えるため、作業効率が上がるからとのことでした。
2基の塩田タワーが休むことなく海水を循環させています。
塩田タワーは、近くで見ると結構大きいです。
塩田タワーは風通しが良くなるよう、穴あきブロックを積み上げて造られています。年中通して風が吹く場所を探し続け、ここに作業所を建築することに決めたのだそうです。塩田タワーは海のすぐそばに建てられていますので、この日も結構風が吹いていました。
塩田タワーの内部を見てみると、中に吊された竹の束を見ることが出来ます。
塩田タワーの中を海水が循環している様子です。床の方に溜まっている海水が、塩分濃度の上がったかん水です。(動画)
塩田タワーで出来上がったかん水は、次の工程に進んで行きます。(次に続く)
沖縄海塩研究所の場所はこちら
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