中城城跡、3つの拝所が存在する、神聖な南の郭
北中城村に行ってきたわけですが....
沖縄県内に300余りあるとされるグスク(城)の中で、
最も遺構がよく残っていると称される、
琉球王国のグスク及び関連遺産群にも登録された、
中城城跡(なかぐすくじょうし)にやってきました。
中城城で最も広い敷地の一の郭から、
隣の南の郭へ移動します。
南の郭は中城城で最も南側に位置する場所で、
敷地の中に3つの拝所が存在する、
とても神聖な場所とされています。
一つ目の拝所は小城ノ御イベ(くーぐすくのおいべ)と呼ばれる、
神様の島である久高島を拝むための遥拝所です。
久高島の方角に向かう小城ノ御イベは、
久高遥拝所(くだかうとぅし)とも呼ばれます。
二つ目の拝所は御當蔵火神(うとぅくらひぬかん)と呼ばれる、
琉球国王を拝むための遥拝所です。
首里遥拝所(しゅりうとぅし)とも呼ばれる御當蔵火神は、
琉球国王の住む首里の方角を向いています。
三つめの拝所は雨乞イノ御嶽(あまごいのうたき)と呼ばれる、
雨を祈願するための遥拝所です。
中城城外の水場を城郭内に取り込むため、
北の郭と大井戸(ウフガー)を増築させたように、
水の確保は当時から大切なことだったのでしょう。
南の郭にある3つの拝所には、
それぞれ神様が宿っているとされていたため、
自然を壊すことなく神様を迎え入れるという考えから、
石を加工することなく積み上げる野面積み(のづらづみ)の手法で、
石積みが築かれていることも特徴です。
[中城城跡、その他の記事はこちら]
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