沖縄の風景

普通の観光案内にある沖縄の風景とはひと味違う、ニッチな沖縄の風景を紹介します。観光名所として知られる沖縄の風景はもちろんですが、観光案内では紹介されないようなマニアックな沖縄の風景まで、様々な沖縄の風景をお楽しみ下さい。たまに沖縄の風景とは全く関係のないネタが飛び出すこともありますが、これもご愛敬ということで....
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奥武観音堂、南城市奥武島の拝所としても有名な、航海の安全を願う観音像が祀られる奥武区島民の深い信仰の場所


南城市に行ってきたわけですが....

南城市の奥武島は外周わずか1.7キロメートルの小さな島で、沖縄本島から100メートルほどしか離れていないため、いつの間にか橋を渡ったことすら気づかないほどの場所です。

以前は静かな場所だった奥武島ですが、現在は多くの観光客が立ち寄る南城市有数の観光名所となっており、連日多くの人でにぎわうようになっています。

そんな小さな奥武島ですが、島の中に大小20以上もの拝所があり、拝みのために島を訪れる方も多いと聞きます。こちらの奥武観音堂は島の中央に位置し、島有数の拝所のひとつといわれています。
奥武観音堂、南城市奥武島の拝所としても有名な、航海の安全を願う観音像が祀られる奥武区島民の深い信仰の場所

鳥居をくぐると見えてくる、奥の小さめの建屋が奥武観音堂です。
奥武観音堂、南城市奥武島の拝所としても有名な、航海の安全を願う観音像が祀られる奥武区島民の深い信仰の場所

奥武観音堂は何度か改築されているとのことで、比較的新しい雰囲気が漂っています。
奥武観音堂、南城市奥武島の拝所としても有名な、航海の安全を願う観音像が祀られる奥武区島民の深い信仰の場所

本 奥武観音堂の由来

 17、18世紀の頃、一般の唐船が嵐に遭い奥武島に漂着した。乗組員達は見知らぬこの島に上陸をためらっていたところ、島の山の上に白衣の美女が現れて、「案ずることはない」と言わんばかりに手招きをしたので、「これは天の助け」と喜んで上陸した。すると島民達が集まってきて、着物を与え、焚き火で冷えた体を温めたり、お粥を炊いて手厚く介抱した。乗組員達は島民の心からの支援に深く感謝し、島民の支援を得て船を小港(クンナト)の岩に繋いだ。この岩を「ミシラギ」といい、旧暦の5月4日に行われるハーリー(爬龍船競漕)の時は、最初に観音堂に一年間の航海安全と豊漁、島民の健康と融和、島の繁栄を祈願し、次にミシラギ拝所に同様な祈願を行い、御願バーリーを始める。
 船の修理を終えた乗組員達は故郷に帰ることになり、以前白衣の美女が現れた山に入って、「我等一行これより帰国せんと思う。願わくば吾等に幸運を与えたまえ、無事帰国できるよう神様は我々をお守り下さい。願望が叶ったならば、仏様をこの地に祀って浄土としよう。」と祈願、無事帰郷することができた。
 その後、乗組員から琉球王朝を通して、奥武島に黄金の観音像一体と仏具一式を贈ってきた。しかし琉球王朝では、はじめ同名の他の奥武に安置したが穏やかならず、八方手を尽くした結果、玉城間切の奥武島がその地であることがわかり、間切役場を通じて奥武島に観音像が届けられたので、一宇の堂を建立して観音像を安置することになった。旧藩時代は王府が供え物一式を司り、その代行を奥武村出身の大城南掟(へぇーうっち)が行っていた。その後、間切持ちとなり、後に奥武の村持ちとなったため、司は奥武の旧家大屋(うふや)が行っている。
 ここに鎮座される観音像は、代々島民の深い信仰を集めて現在に至っているが、この堂は昔三回(観音堂三興之記)にわたり改築されている。観音堂に関する記録は残念ながら残っていない。観音像は今次対戦まで無事安置されていたが、現在は陶製の観音像を安置している。又この堂も昭和40年(1965年)9月の観音堂三百五十年祭にちなみ、那覇市の渡辺健次氏が改築寄贈され、老朽化した鳥居も昭和60年(1985年)観音堂三百七十年祭の際、当区出身の安次富剛氏が改築寄贈された。
 境内の石灯籠には嘉慶17年秋分吉日嶺井親雲上、与那嶺筑登之親雲上、比嘉筑登之の名前があり、同吉日に比嘉仁屋、当山仁屋、城間仁屋、同じく吉日に玉城親方盛林、嘉慶25年には玉城按司から寄進されたのが現在も残っている。

南城市玉城字奥武区
平成19年(2007年)12月吉日作制

観音堂の中の様子はガラス越しに見ることができ、奥に鎮座しているのが陶製の観音像でないかと思われます。
奥武観音堂、南城市奥武島の拝所としても有名な、航海の安全を願う観音像が祀られる奥武区島民の深い信仰の場所

一応、こちらは拝所ですので、訪れる際は静かにお願いします。
奥武観音堂、南城市奥武島の拝所としても有名な、航海の安全を願う観音像が祀られる奥武区島民の深い信仰の場所

沖縄本島 奥武観音堂の場所はこちら


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Posted by 沖縄の風景 はじめ at 2017年12月25日   12:15
Comments( 0 ) 南城市
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