沖縄の風景

普通の観光案内にある沖縄の風景とはひと味違う、ニッチな沖縄の風景を紹介します。観光名所として知られる沖縄の風景はもちろんですが、観光案内では紹介されないようなマニアックな沖縄の風景まで、様々な沖縄の風景をお楽しみ下さい。たまに沖縄の風景とは全く関係のないネタが飛び出すこともありますが、これもご愛敬ということで....
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白保竿根田原洞穴遺跡が国内初の旧石器墓地と認定!発見された人骨19体の一部が沖縄県立埋蔵文化財センターで公開中


西原町に行ってきたわけですが....

西原町の琉球大学附属病院となりにある、沖縄県立埋蔵文化財センターに行ってきました。
さねたばる そねたばる そんたばり

県立埋蔵文化財センターへ行った理由は何かというと....

沖縄県教育委員会が2012年(平成24年)から2016年(平成28年)にかけて実施した、石垣島の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡の調査で、同遺跡が日本国内初の旧石器時代の墓地跡だと認定、しかも遺跡から19体分の人骨が見つかったことも世界最大規模の大発見ということで、その一部が緊急公開されることになったのです。
しらほさおねたばるどうけついせき

この世紀の大発見。考古学は詳しくないのですが、やっぱり目の前で見てみたい。

ということで、発見された19体のうち4体の人骨が緊急公開されることになった、沖縄県立埋蔵文化財センターへ足を運んでみたというわけです。
白保竿根田原洞穴遺跡が国内初の旧石器墓地と認定!発見された人骨19体の一部が沖縄県立埋蔵文化財センターで公開中

さすがは世紀の大発見だけあり、休日というのに多くの方が見学に訪れていました。埋蔵文化財センターの方も、休日こんなに来客があるのは久しぶりのことだと、興奮を隠せない様子。
白保竿根田原洞穴遺跡が国内初の旧石器墓地と認定!発見された人骨19体の一部が沖縄県立埋蔵文化財センターで公開中

今回、緊急公開されたのは、発見された19体の人骨のうちの4体。

白保1号人骨(成人男性)
年代 19,786 ± 57 BP(未較正) 23,938~23,709 CalBP(較正)

2010年(平成22年)と2012年(平成24年)の調査で発見された白保1号人骨。頭蓋骨のほかに大腿骨、寛骨などが見つかっている。眉間の隆起など頭蓋骨の特徴から、性別は男性と推定された。年齢は第3大臼歯(親知らず)が既に萌出しているので成人に達しているが、咬耗が弱いので20歳代前半位の若い男性と考えられる。左大腿骨の最大長(420ミリメートル)から、身長は158.6センチメートルと推定された。
白保竿根田原洞穴遺跡が国内初の旧石器墓地と認定!発見された人骨19体の一部が沖縄県立埋蔵文化財センターで公開中

白保2号人骨(成人男性)
年代 18,506 ± 79BP(未較正) 22,473~22,314 CalBP(較正)

2012年(平成24年)の調査で発見され、ほぼ全身の骨が確認された。骨の各部位はバラバラの状態で出土したが、位置関係や形態的特徴から同一個体のものと推定することができた。頭蓋骨、四肢骨ともに頑丈で男性の特徴を示している。年齢は椎骨にみられる加齢によると思われる病変や歯の摩耗の程度などから、かなり高齢だったと考えられる。左上腕骨の最大長(推定325ミリメートル)から、164.9センチメートルと推定された。下顎に比べて上顎の歯の摩耗が著しい。白保4号人骨にも同じような特殊な摩耗が認められるので、白保の旧石器人は上顎歯をより強く摩耗させるような特殊な歯の使い方をしていた可能性がある。また、常習的に水と関わる生活をする人に多く見られるという外耳道骨腫が両側に認められる。
白保竿根田原洞穴遺跡が国内初の旧石器墓地と認定!発見された人骨19体の一部が沖縄県立埋蔵文化財センターで公開中

白保3号人骨(成人男性)
年代 16,573 ± 51BP(未較正) 20,187~19,791 CalBP(較正)

2013年(平成25年)の調査で発見された。歯列咬合面が適当することから同一個体と確認された下顎骨を含む頭蓋骨のみである。複数体がバラバラに混在する状態で検出されたため、個体の抽出はできなかった。眉間の隆起など頭蓋骨の特徴から、性別は男性と推定された。年齢は歯の摩耗が弱いので、白保1号人骨とほぼ同じくらいの若い(20歳代前半程度)男性と推定される。
白保竿根田原洞穴遺跡が国内初の旧石器墓地と認定!発見された人骨19体の一部が沖縄県立埋蔵文化財センターで公開中

白保4号人骨(成人男性)
年代 23,400 ± 64BP(未較正) 27,685~27,519 CalBP(較正)

2014年(平成26年)から2016年(平成28年)の調査で、H4区の岩陰から1体分の全身骨がまとまって発見された。骨の位置関係はややバラけた状態だったが、全体としては解剖学的位置関係を保っていたことから、遺体は地下に埋めない埋葬(風葬)で葬られたものと考えられる。骨の位置関係からは、イラストで示しているような、両手・両足を強く屈曲させた仰向けの姿勢であったこともわかった。

この姿勢が、人の手によって葬られた人骨であることは明らかであり、白保竿根田原洞穴遺跡が死者を葬る葬送の場だったことを決定づけた人骨なのである。性別は寛骨の特徴から男性である。年齢は上顎の前歯部分がほとんど生前に脱落しており、かなり高齢の成人と推定された。下顎に比べて上顎の歯の摩耗が著しい。白保2号人骨にも同様の特徴な摩耗が認められるので、白保の旧石器人は上顎歯をより強く摩耗させるような特殊な歯の使い方をしていた可能性がある。
白保竿根田原洞穴遺跡が国内初の旧石器墓地と認定!発見された人骨19体の一部が沖縄県立埋蔵文化財センターで公開中

特に注目される白保4号人骨は、今のところ発見されている19体の人骨の中でも、約2万7千年前(較正年代)のもので、港川人骨より約5千年古いとされます。

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これまで最古とされていた、沖縄本島南部地区より発見された港川人(約2万2千年前)を上回る大発見の可能性が高まってきたことになります。

今後、更なる調査で詳しいことがわかってくるだろうということです。
白保竿根田原洞穴遺跡が国内初の旧石器墓地と認定!発見された人骨19体の一部が沖縄県立埋蔵文化財センターで公開中

今回、沖縄県立埋蔵文化財センターの緊急公開は5月20日から5月28日までの一週間だけですので、興味のある方はお早めに足を運んでください。




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Posted by 沖縄の風景 はじめ at 2017年05月22日   12:00
Comments( 0 ) 西原町 石垣市
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