沖縄の風景

竹富島に行ってきたわけですが....

8年越しの願いを叶え、
久しぶりにやってきた竹富島。

8年前に竹富島を訪れた際は、
島の滞在時間はわずかに半日。

竹富島の主だった観光名所を駆け足で辿り、
休む間もなく帰りのフェリーに乗り込むという、
かなりの強行スケジュールを敢行したので、

島の風景に感激したのは確かなのですが、
もう少しゆっくりしたかったな、と....


そういうわけで今回の竹富島訪問は、
竹富島一番の老舗旅館である高那旅館に宿泊、
たっぷり時間をかけて島を楽しむことにしました。

その中でも一番楽しみにしていたのが、

竹富島の観光名所としてしられる、
あか丘山のなごみの塔


なごみの塔から見渡す集落の風景は、
一度は目にしたことがある光景ではないでしょうか。


ただ、こちらのなごみの塔、

竹富島でも特に人気のあるスポットなので、
いつの時間も希望者が長蛇の列。

塔から集落を眺めることができるのは、
せいぜい1分間か2分間といったところです。


もう少し時間をかけて、
島の集落をじっくり眺めていたいとなると、
島に宿泊するのが一番なのです。


そんなわけで、

夕方、竹富島から石垣島に向かう、
観光フェリーの最終便が港を離れると、
島に残っているのは地元の方と宿泊客のみ。

さっきまで島のあちこちで見かけた観光客は、
最終フェリーの出港と同時にバッタリと姿を消します。

ここからは島に残った宿泊客の独壇場、
さっきまで並んで待っていたような場所でも、
のんびり、じっくり見ることができます。

そして、今回の旅行の一番の目的である、
なごみの塔から島の夜景を眺める！


日が落ちて辺りが静かになった頃、
はな丘山のなごみの塔に向かってみると、

やっぱり誰もいない。

観光客の行列に並ぶことなく、
なごみの塔にのぼってみると....

目の前に広がる景色は、
まさに、ずっと夢見ていた島の集落の夜景！　


なごみの塔から見える島の夜景、
本当に最高の気分でした....

お昼なら次の行列客が気になり、
わずか数分で塔を下りなければならないのですが、

15分か20分くらいの時間でしょうか、
ずっと、ずっと、集落の夜景を眺めていました。

塔の上から数人ほど人を見かけたのですが、
地元の方でしょうか、こちらに向かって会釈するだけで、
塔にのぼってくる人は誰もいません。

まさにこの光景を独占状態、サイコーです。


なごみの塔にのぼってしばらくすると、

夜の景色に目が慣れてきて、
綺麗な星空がはっきり見えるようになります。

街中では見ることができない無数の星が、
空いっぱいに広がっていて、
島の集落の夜景ときれいに重なるのです。

もう、鳥肌ものです。


私が持っているデジカメでは、
島の夜空と集落の夜景を収めることはできなかったのですが、

それでもいいです、
私の記憶の中には今もハッキリと残っています。

「時間を忘れてしまう」とは、
まさにあの時のことだと思います。

なごみの塔から見えた夜空と夜景、
どれほど素晴らしい眺めだったのかなんて、
言葉では説明できません。

でも、それでもいいです。

私の頭の中には今もはっきりと残っています。

とにかく、至福の時間でした....

また、行こうっと。


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